三陸沿岸の岩手県大船渡市の海岸では午後3時半から4時にかけて、津波の第二波、三波が押し寄せ、潮位が約1メートルほど急速に上昇。それまで透き通っていた海中が、巻き上げられた泥などであっという間に濁り、30センチほどの深さも見通せなくなった。近くの埋め立て地では、雨水などを海に流す排水溝から大量の海水が逆流した。
漁業者の70代男性は「津波が来ると、深い水深まで海水がかき混ぜられ、岩礁などの地形が変わってしまうこともあり、近海漁業では痛手になりやすい」という。海面を見つめながら「早く収まってくれればいいが…」とつぶやいた。
また、津波の見物に来た若者らが車で海岸付近に近付き、地元の消防団などに高台に避難するよう注意される一幕も。岩手県や大船渡市では、住民に海岸付近に近づかないよう繰り返し呼びかけている。
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